負け犬の遠吠え 酒井 順子

本のこと
9月が暑すぎて 色が変わってしまったポトス

たまたま目について

図書館でたまたま目について

なんとなく読んでみました。

35歳以上、未婚、子なし、 が「負け犬」の定義

読んでいて、ものすごく、 ものすごぉく、 疲れました。


なんか著者の酒井順子って、 落ち着いた知的な大人の女性、というイメージだったので

「別にいいやん、多くの人が描く人生とずれてたって」って

物事を俯瞰して見る目をお持ちの方だと思っていたのですよ。

だから、楽しく肩の力を抜いて揶揄してるのかな、くらいに思っていたのですが。


…単なるマウンティング


酒井順子って、元博報堂なんですね。


現・博報堂社員の女性たちとの対談で、現役博報堂女性社員が


「15年も前の著作なのに、現在の社会にもマッチしていて」「本当に名著だと思いました」と発言していて、うすら寒くなりました。

きっと、博報堂に入社できるくらいのエリートだから、自分のブランドに自信があるのでしょう。

人に対して優劣つけちゃうところとか

さりげなく左手薬指の結婚指輪を確認するところとか

主婦ファッションorキャリアファッションかってチェックしたり

無意識にやってるのが怖いんですけど。


その上、負け犬の中で

○○負け犬は、上にランクされ…みたいに いちいちカテゴライズして、さらに序列をつける

疲れません?

と、言いたい。

私も、道ゆく人や、電車に乗っている人のファッションチェックしたりするけど

この本では、全部の話に 「勝ち」「負け」が付いてて、疲れるんです。

小さいときからずっと競争させられてて

それに勝たないと認めてもらえなかったのかな

知らんけど

エリートと言われる人でも

周りから羨ましいと思われるようなキャリアがあっても

他人と自分を比べてると、しんどいでしょ

だって、上には上がいますもの。

まぁ、一回くらいは読んでみてもいいかも。こういう大人になったらしんどいよ、ということで。

他人は気にせずに

しんどくなったら ふらりと何処かへ行ってみたり

これ、本当に難しいです。

自分のやるべきことに集中するとか

自分の内面に向き合うとか

不必要な情報をシャットアウトするとか

はたまた、一緒に居てしんどくなる人、モノと距離をおくとか

日々、意識できることはあるけれど

自分が心地よいことを、大切にしていくしかないのかなぁ