
装丁に惹かれて借りてみた
「結婚してもしなくても うるわしきかな人生」の装丁が素敵で
同じ装丁家さんが手がけた小説を借りました
なんとなく読んでみたのですが、面白くて止まらなくなりました
まず、イヤな人が出てこない
これは大事
あんまりメンタルが落ち着いてないときに、気分が上がったり下がったりしたくないですから
ここに出てくる地味めな男性が、めっちゃよくて
中高時代、キラキラしてなかったけど
ちゃんと存在してたんだよってところとか
めちゃくちゃ解る
目立つ人たちには、存在も認識されてなかったんやろうなっていうくらい
地味でなんにもなかった中高時代だったとしても
ちゃんと毎日色々悩んで、自分なりに生きてたんだよって
自分に言いたい
それでいいのよ~とも
なんか、一部の目立つ人たちに入れない自分が辛くて
とても辛かった
それから色々拗らせて、しなくていいことをやったり
みじめな思いをしたり、ようするに空回りばっかりだから
中高時代になんか青春を謳歌するってそこそこ大事なんかなって思う
それか、そういうこといちいち気にしなくても楽しく生きていくってマインドを身に付けるとか
難しいよね、だって子どもだし
まだ10年とちょっとしか生きてないわけやし
気持ちよく最後まで読めて楽しかった
ホントにイヤな人が全然出てこなくて
その分、「最後に見返して、スッキリ」みたいなこともないのですが
読んでてすごく楽しかった
こういう本が好きです
最後までハラハラするし
ストーリーの起伏もあってドキドキしました
それぞれの登場人物が自分の進む道を見つけてそれまでの場所から飛び出していくところが
非現実的な感じじゃなくて、とってもありそうに描かれていたから
本当にありそうな話で、自分も頑張ろうって思えるんです
本当に読みやすくて、当初感じていたとおり装丁も素敵
また、何年か経ってから読み返したくなる本です
