
タイトルよりはハードな内容でした
勉強が一番簡単だと、私も思う
特に日本では
って、いっつもニャン子に言ってます
知らずに読んだけど、著者は韓国の方でした

全然勉強していなかった高校時代を経て、肉体労働者になり
気付いたこと「このままでは、一生這い上がれない」
何がすごいかっていうと、この人めっちゃ勉強出来るんです
だって、勉強すること、新しい知識を得ることを「楽しい」って思って、
どんどん勉強にハマっていくんです
やっぱり元々とても頭のいい方だったのでは、と思ってしまう
頭のいい人って努力の仕方も頭いいなって思う
闇雲に量をこなす、とか
根性でどうにかする、とかじゃなくて
しかもそれを誰かに言われたからじゃなくて
自分で成し遂げるからすごい
尊敬しかない
子どもが親に言われて無理矢理勉強させられてるのとは違うから
でもやっぱり道のりは険しくて、よく途中で折れなかったと思う
「ソウル大に首席合格」っていう結果を知っているから読み進められるけど
何度も何度も不合格になり
経済的にも苦しい時期が続き
高校時代の内申点がネックになるしで
読んでいる方も相当精神的にきつかったです。
単なる受験のサクセスストーリーではなくて
ソウル大に首席合格して、それでめでたし
ではないところが一番好きです
ドイツの、ユルゲン・ハーバーマスがソウル大で講演したときの話
学生が通訳を介さずに英語またはドイツ語で直接質疑応答していたのを見て
著者は衝撃を受ける
ソウル大に入学したけど、自分の知らないことを知っている学生はたくさんいるし
自分ができないことをこなせる学生も普通にいる
自分は何も分かっていないと悟るところ
ソウル大に入るということはゴールではなくて
もっと学ぶことはあるし、学び続けなければいけないと思うところ
この最後の章がとってもよかった
高校に入ったときも
大学に入ったときも
もっと自分にこういう意識があったら
とにかく私は第一志望に合格出来たことで満足していたし
その先のことなんか何も考えてなかった
住んでる世界も、見てる世界もホントに狭くて
なんにも分かってなかったんです
「やればできるという過程をまた繰り返さない限り、すべてはただの思い出として残るだけ」
「これからも学ぶべきことは山のようにあり、乗り越えるべき限界も無数にあるということだ」
~勉強が一番、簡単でした チャン・スンス~
これ、18歳から20歳くらいの私に言ってくれる人がいたとして
ちゃんと聞けていただろうか
もっとこうしておけば、とか思うことはいっぱいあるけど
結局今の自分もそんなに悪くないって思う
このまま人生がただ過ぎていくのかと思うと
ときどきむなしーくなるけど
十分幸せだと思うけど、なんかむなしい
でも、著者が最後に言うんです
「人間には自分が望むことを可能にする力がある」
本当にいい言葉
ここまで努力してきた著者が言うからこそ
とても響きます
私もまだまだなりたい自分っていうのがあって
年齢を考えると、今さら努力してもなぁって思う瞬間もあるけど
この言葉を信じることにしました