おしゃべりから始める ジェンダー入門

本のこと

いつもどおりの優しい語り口

著者の清田 隆之さんが、とても優しくて穏やかなのか、

どの本を読んでも安心感に包まれます。


「これからの男の子たちへ」は、女性でご自身が男の子の母である著者が、

なんとも頼りになる語り口で色んなことを伝えてくれているのですが、

清田さんは、

ご自身が男性として感じるジェンダーギャップ、

男性が感じる気持ちを、

すごく解りやすく教えてくれるんです。


男子校時代の、すごくおかしなこと、

自分が取ってしまった、今ではあり得ない?行動、

ずっと感じていた、しんどさ、

付き合っていた彼女と、お別れしてしまった経緯など、

あ~、こういうことあったよな。

「男子って、大変そう」って思っていたことを思い出しました。

女子は人間関係が複雑で難しい…って言うけれど、

それは、男子も同じで。


みんな、自分のポジションを確保するのに必死で

自分のことしか、見えていない

それで余計に、他人からどう見られているかばっかり、気になって。


こんな男性がいっぱいなら

清田さん、本当に感覚が繊細で、女性の気持ちに寄り添ってくれるというか、

きれいなもの、かわいらしいものが好きだったり

昭和を体現するような、おっさんが苦手だったり

もう、画面に出てくるだけで気持ちがざわつくおっさんに、「麻生太郎」「石原慎太郎」「森元総理」が出てくるあたり、

共感しかないです。

母からの差し入れ

毎月送ってくれる、良質の卵で作られた濃厚プリン

アッサリした甘さなのに、濃厚なんです

この、優しい味が好き。




ご自身の、理不尽な体験から、こういう感覚が身についてるのだろうと、この本を読んで理解できたので、

それはそれで、ちょっと悲しいのですが、

男性にも、こういう感覚でおっさんに嫌悪感を持つ人もいるんだなってことは、

とても安心できることだなぁと。


そして、こうやって、そういう気持ちを、論理的に、背景も含めて、詳しく言語化してくれるって、ありがたいことだなと

思います。

もし、シャーPが、男子っていうことで、この先生きづらさを感じたら、

そういう風に感じることは、普通のことだし、

絶対我慢しなくていいし、

って伝えたいです。