これからの男の子たちへ 太田啓子

本のこと

これ、絶対読んだほうがいい

もう、色々大事なことばかり書かれていて

とにかく、読んでよかった。

「男の子だから」「女の子だから」って、育てていないつもりだけれど

もっと本質的な、大事なことを文字を通して知ることができます。

ニャン子にも読んでもらおうかな。
もう少し大きくなったら、シャーPにも。


これからの男の子たちへ: 「男らしさ」から自由になるためのレッスン



中年や初老の男性の考え方を変えるのは難しい

性差別的な考え方が醸成される土壌があるということ

なんら科学的根拠はないのに、男女の棲み分け、立ち居振る舞い、職業、考え方など、

男の子と女の子は違う、

という意識が、刷り込まれている現状があるということ。


そして、それが、男女ともに、とても苦しい生き方を強いる原因になることもあるということ。




少しでも変えなければ、という母親たちの切実な想いがある一方で、

全く無関心な父親たちがいることも事実で。


だから、育休が明けて職場復帰する妻に向かって、「子どもがいても働きたい母親の気持ちって、何?」

と聞いてきたりするんやなぁって。

そもそも、「子どもがいても働きたい?」とか、男性は聞かれないでしょ。


逆に、家族がいて働いていない男性がいたとしたら、

「家族がいるのに、無責任すぎる」って糾弾されるだろうし。


対談がすばらしい

内容は、想像のはるか上を行くすばらしさなのですが、

著者が対談している3人の方が、すごくいいんです。


清田 隆之さんの著書は、私も読んでみよう

と思っていたところ、毎週聞いているNHKラジオ 「高橋源一郎の飛ぶ教室」のゲストが

清田さんでした。


私と年齢も近い、このような方が

男女のこと、恋愛のことを発信してくださるのって、

すごくありがたいです。


文庫版 大学1年生の歩き方 (集英社文庫)



今 母としてできること

太田さんが意識してされていること

下のお子さんに、「自分の思いを言語化」することを促しているそうです。


何か不満があるとき、不安なとき

急に感情的になって

時には物に当たったり

暴力に出たり。

これは、自分の中の思い、感情を把握しきれてなくて、

自分でも「何に対しての怒り」なのか、分からなくなっているからだそうで。


これ、私にもものすごくあります。


それを言葉にすることで、

一旦冷静になれるし、

相手にも、割と正確に自分の状況(何がイヤで、どうして欲しいのか)を伝えらる。


シャーP は、割と感情の揺れが激しいようで、

ちょっと注意されたり、

自分の思いが伝わらないと、

ぐわぁっと、怒り、悲しみ、が込み上げてくるようです。

すぐに、涙目になってしまう。


特に、「自分が否定される」ことにとても敏感。

これは、私も自覚があるのですごく共感できるのですが、

本人も感情の振れ幅にどう対処していいか解らないんです。

ニャン子には、「すぐ泣くねんから」「もう泣いてるやん」って言われちゃうし。


この本を読んでから、できるだけ自分の言葉で、自分の感じていることを話してもらうようにしています。

実際意識すると、なかなか言葉出てこなくて難しい。

けど、一所懸命、ちゃんと話そうとしてるから、それがまた健気で

こちらもキチンと向き合って、上手く言葉にできたときの安心した顔を見ると、

気持ちが通じたことを実感します。


まだ、素直に親の言葉を聞いてくれるときに、このことを知ってよかった。