たまたま目について
図書館でたまたま目について
なんとなく読んでみました。
35歳以上、未婚、子なし、 が「負け犬」の定義
読んでいて、ものすごく、 ものすごぉく、 疲れました。
なんか著者の酒井順子って、 落ち着いた知的な大人の女性、というイメージだったので
「別にいいやん、多くの人が描く人生とずれてたって」って
物事を俯瞰して見る目をお持ちの方だと思っていたのですよ。
だから、楽しく肩の力を抜いて揶揄してるのかな、くらいに思っていたのですが。
…単なるマウンティング
酒井順子って、元博報堂なんですね。
現・博報堂社員の女性たちとの対談で、現役博報堂女性社員が
「15年も前の著作なのに、現在の社会にもマッチしていて」「本当に名著だと思いました」と発言していて、うすら寒くなりました。
きっと、博報堂に入社できるくらいのエリートだから、自分のブランドに自信があるのでしょう。
人に対して優劣つけちゃうところとか
さりげなく左手薬指の結婚指輪を確認するところとか
主婦ファッションorキャリアファッションかってチェックしたり
無意識にやってるのが怖いんですけど。
その上、負け犬の中で
○○負け犬は、上にランクされ…みたいに いちいちカテゴライズして、さらに序列をつける
疲れません?
と、言いたい。
私も、道ゆく人や、電車に乗っている人のファッションチェックしたりするけど
この本では、全部の話に 「勝ち」「負け」が付いてて、疲れるんです。
小さいときからずっと競争させられてて
それに勝たないと認めてもらえなかったのかな
知らんけど
エリートと言われる人でも
周りから羨ましいと思われるようなキャリアがあっても
他人と自分を比べてると、しんどいでしょ
だって、上には上がいますもの。
まぁ、一回くらいは読んでみてもいいかも。こういう大人になったらしんどいよ、ということで。
他人は気にせずに
これ、本当に難しいです。
自分のやるべきことに集中するとか
自分の内面に向き合うとか
不必要な情報をシャットアウトするとか
はたまた、一緒に居てしんどくなる人、モノと距離をおくとか
日々、意識できることはあるけれど
自分が心地よいことを、大切にしていくしかないのかなぁ