おもしろくなかったけど 読んでよかった本

本のこと

どっかで読んだことのあるような

内容でした
だから、あんまりおもしろくなかった

結局は著者の人生がうるわしいと思えなかったというか

「未婚でも、どんな人生でもうるわしいよ」
ということが言いたいのだろうけど
そして実際私も、どんな人生もうるわしいと思っていますが

なんか一人で生活されている著者の毎日が

24時間戦えて(働けて)しまうからとか
好きな時間に起きて、好きなときに食事してとか
行きつけの飲み屋さんがあるとか
いざというときに頼れる友だちがいるとか

どうでもいいねんけど
って思っちゃって

寝ずに働くのが当たり前の編集のお仕事をされているからかな
私よりもずっと若いから?

そもそも生活に求めるものとか
人生で目指すものが違うんやと思う

好きなことを職業にし、自立してて、常識もあって、自分にも気を遣って
ものすごくきちんとした生活をしている
ということはすごく理解できるけど、それらがつらつらと書かれていると
読んでてすごく疲れる
この既視感は多分、そうあれですよ
負け犬の遠吠え

それでも共感したこと

編集のお仕事に憧れて、をれを目指して、努力の末に手に入れて
というところはすごいと思う

きっとものすごく仕事が楽しいのでしょう

周りのことにもとても気を遣ってて
他人に不快感を与えないようにとか

健康診断とか食べるモノとか
歯科検診めっちゃ行ってるし

目標設定して、それを実現出来てしまうタイプなのだと思う
それはとっても素敵

きっとタイミングが合えば結婚されていたでしょう

けど、タイミングがなかったのかな
こういうのを「ご縁がなかった」って言うのかな

結婚したい女性に向けてのアドバイス

実家から出て一人暮らし
都会に住む
自立できる収入
友人
行きつけのお店


いちいち今さら感があって

2019年に出版された本だからかも知れない

確かに田舎にある実家暮らしで、一人で生きていけるほどの収入もなくて
定期的に会う友人もなく、常連って言えるお店もないから毎日家にこもってるって

出会いはなさそうやけど
いや、ないかなーあるっちゃあると思う

あと、こんな男の人がいたら要注意だよ
っていう色々も

出てくる男性は確かにお近づきになりたくないねんけど
本の中で羅列するほどかなーって

そういうダメ男って
引っ掛かるときは引っ掛かるし
痛い目に遭って初めて解ることもあるし

若いうち、取返しがつかなくなる前に色々失敗しとくのもいいから
あんまり「失敗しないための指南」みたいなのって意味ないんちゃうかなって
思ってしまうんです


私が一番共感できたのは
きちんと収入があって生活力もあり、周りの人間関係にも恵まれている人が結婚するメリットって、ホンマないねんなーというところ

仕事も家事も出来てしまうなら、自分の生活リズムを崩さなくていいし独りでいた方がいいですよね
いざというときどうするの?とか考えそうやけど
結局いざというときのための家族が、日常的に自分に重ーくのしかかってくるもんやから
そして、いざというとき助けてくれるとは限らないし

というわけで、なんら楽しいこともなかったけど
色々考えたことがあって
「読んでよかったやん」ってなりました

この本、装丁がとてもいいんです
イラストが素敵で
装丁家さんは、木庭貴信+岩元萌(オクターヴ)です

同じ方が装丁している本を検索して借りてみます