あらゆることは今起こる 柴崎 友香

本のこと

やっぱりADHDかも

武田友紀さんのHSPの本を読んで、

「あぁ、自分ってこれやわ」とすごく納得したのが2年前くらい。


でもこの本に書かれている、

ADHDの当事者に見える世界や、感じたことが、

ほんとうに分かりやすく書かれていて。

「小さい頃の体験が、同じ過ぎる」となりました。


あらゆることは今起こる (シリーズ ケアをひらく) (シリーズケアをひらく)


柴崎さんも書かれているけれど、

気になっているけど、診断を受けていない人って多いと思う

特に日常生活や職場で支障がなければ別に

今さらというか。

でも、小さい頃の小さいイヤな思いや、理不尽な目にあったこと、

そういうことが、「たまたま」とか「運が悪かった」とかじゃなかったし、

もちろん、「自分が悪かった」のではないよって

言ってもらえたようで、読んでよかったです。(ほとんど、ADHDって診断を受けた感じです)


構えるとできなくなるということ

「さあやろうと思ってはいけない」

の項で語られているように、

「〇〇しよう」と構えると物事に取り掛かれないんです。

これがホンマに当てはまっていて。


一番の課題で、未だに困っているのが、

「ノートが取れないこと」

ノートって、メモなのに、きれいに書けてないと気が済まなくて

いざ、ノートを広げても、最初のきれいな頁に何かを書くのが恐ろしく、

書き始められない。


こうやったら書けたよ…を積み重ねて

結局構えて書いてみても、

字の大きさ、文字の間隔、筆記具のセレクトやレイアウトが気になって進まない

ノートは気に入らないと頁ごと破り捨てるから、いつもスカスカで

書いた文字が気に入らなくてノートごと捨てたくなるので、

家に新しいノートの買い置きがいつもないと不安でした。


そして、今に至るまで、一冊のノートを使い切ったという経験がないんです。


これではいけない、と思ってやったこと

① 大人のお習字に通う

② 筆記具はZEBRAのSARASA ブルーブラック 太さは0.3一択

③ ノートは、レフィルタイプのLIHIT LABのTWIST NOTE 方眼罫


これで、少しずつ、ノートが書けるようになりました。

けど、未だに普通のノートを一冊使い切ったことはありません。


結構気にしていたけど、もう、諦めていいかな。レフィルノートがあるし。


実行機能の困難

脳内では、あれもやってこれもやってって

それはそれはもう、色んな考えが浮かんでるのに、

それが、表面の行動にひとつも結びつかない(だから、何もせずに時間だけが過ぎていく)

これを、「実行機能の困難」という言葉で表現していたのですが、

深く納得しました。

毎日の色んな瞬間が、これでできている気がする。

本に書かれている例で、

「ソファに座ってテレビを観ていたら、トイレに行けない」っていうのがあるのですが、

私もまさにそれで。

あと、ドラマを観ながら歯磨きしてると、歯ブラシくわえたまま、2時間以上経ってたり

どっかで一旦止めて、歯磨き終わらせようって思えないんです。


意識せずに始めてみる

哲学者 スラヴォイ・ジジェクのインタビューの話で、

本を書こうと構えると書けないけど、

ちょこっとメモしてるだけってことにして思いついたことを書いてるうちに、

本が書けてしまったというのが

すごく面白くて。

「これやん!」

と思ったんです。




色々な本とか、ノートとか揃えて、時間を捻出して、さぁやろうと座っても、

結局全然違うことしちゃうのですが。

別のことに追われていると、意外に勉強出来てしまったりするんです。


最たるものが、出社前に突然単語を書き出してみたり。


寝る前に、(もう、さっさと寝ればいいのに)ノートまとめてみたり。


時間の使い方が無駄過ぎて、「やるならちゃんとやろう」って思ってたけど、

それが間違ってたんや、と気付きました。


結局、構えてもできないから、そういう「ちょこちょこやる」を、基本にしていけばいいんや。


筆記用具とか、色んなところに散らばってて、いっつもごちゃごちゃしてるのがイヤやったんですけど、

色んなところにノートとか、メモとか、過去問とか置いてるもの、

別にいいわ。


目についたときに、ちょこちょこやる。

それで大丈夫って思えたから、ものすごく気持ちが軽くなってます。